台北市の歴史あるエリア、迪化街に位置する「永楽市場(ヨンラーシーチャン)」は、台湾最大級の布市場として知られています。この市場は、地元の職人やデザイナー、手芸愛好家だけでなく、観光客にも人気のスポットです。
市場は4階建てで、1階は伝統的な食品市場、2階から4階が布市場となっています。特に2階には、色鮮やかな台湾伝統柄の布や、日本・韓国からの輸入生地、リネン、シルクなど、多種多様な布地が所狭しと並んでいます。また、ボタンやレース、刺繍用品などの手芸材料も豊富に取り揃えており、洋服やバッグ作りに必要なアイテムが一堂に会しています。
永楽市場の魅力の一つは、台湾の伝統的な花柄布「客家花布」の豊富な品揃えです。カラフルでレトロなデザインが特徴の客家花布は、近年、若者や観光客の間で人気が高まっています。市場内の多くの店舗で、これらの布地を購入することができ、オリジナルのアイテム作りに挑戦することができます。
さらに、市場内にはオーダーメイドの服を作れるテーラーやリメイク専門店も多数存在します。これにより、訪問者は自分だけのオリジナルアイテムを手に入れることができ、特別な思い出作りにも最適です。
市場周辺には、青草茶や魚フライ入りとろみスープ、米苔目(ミータイムー)など、台湾の伝統的な軽食(小吃)を提供する老舗も多く、ショッピングの合間に地元の味を楽しむことができます。特に、外はカリカリ、中はもちもちのさつま揚げは、多くの人々に愛されています。
永楽市場の営業時間は、月曜日から土曜日の10:00から18:00までで、日曜日は休業日となっています。アクセスも便利で、MRT松山新店線の北門駅や中和新蘆線の大橋頭駅から徒歩圏内に位置しています。
迪化街の歴史的な街並みを散策しながら、永楽市場でお気に入りの布や手芸用品を探すのは、台北観光の醍醐味の一つです。伝統と現代が融合したこの市場で、台湾の文化と職人技術に触れてみてはいかがでしょうか。
永楽市場の詳細情報や最新の営業状況については、台北観光サイトをご参照ください。