台北・迪化街(ディーホアジエ)は、歴史ある建築や伝統的な問屋街の風景が広がるエリアとして知られています。その中でもひときわ注目を集めるのが、120年以上の歴史を持つ台湾伝統菓子の老舗「李亭香(リー・ティン・シャン)」 です。迪化街のレトロな雰囲気と調和するレンガ造りの美しい建物の中で、台湾の伝統菓子を味わうことができます。
「李亭香」の歴史と魅力
李亭香の創業は1895年、ちょうど日本統治時代が始まった年にあたります。初代店主が迪化街で小さな菓子店を開いたことから始まり、以来120年以上にわたり、伝統的な製法を守り続けながら台湾の人々に親しまれてきました。台湾では、結婚式やお祭り、旧正月などの祝い事に特別なお菓子を贈る習慣がありますが、「李亭香」はそうした場面で欠かせない老舗のひとつです。
現在も、手作りの製法にこだわり、保存料や添加物を極力使わない ことで、昔ながらの風味を大切にしています。また、迪化街の伝統的な雰囲気を残しながら、若い世代にも親しまれるモダンなカフェスペースを併設し、訪れる人々がゆっくりとお菓子を楽しめる空間を提供しています。